はじめに

もともとこのマニュアルは若手救急医の研究グループであるJapanese Emergency Medicine Network (JEMNet)が研究初心者向けにまとめた論文作成マニュアルです。しかし、救急の分野のみでなく、多くの若手医師で論文を書き始める人の中には、

何から手をつければいいのだろう? 指導医の先生も忙しそうだし…

という人もいると思います。そこで、このマニュアルをオープンリソースとして公開することで少しでも日本のサイエンスに貢献できたらと思い、2015年4月にフリーの資料として公開しました。2020年春には、この論文マニュアルは約20,000ダウンロードを達成し、公衆衛生大学院の授業資料としても用いられています。 今回は随時アップデートを行うためにオンラインでの公開を行うことにしました。このマニュアルがすこしでも日本のサイエンスを向上させ、そして研究を通じて患者さんの命を救い、みんなが健康でHappy!に過ごせることに貢献できていたら幸いです。 どうしても指導医に頼ってしまいがちですが、論文を書いているのは自分だという自覚をもって一緒にがんばりましょう!

初版ではハワイ大学クイーンズメディカルセンターの今村太一先生、名古屋大学救急科の後藤縁先生、ワシントン大学の渡瀬博子先生にご協力いただき、第2版では東京都立小児医療センター救命救急科の萩原佑亮先生、大阪大学医学系研究科の平山敦士先生、インディアナ大学麻酔科の久良木ルーテ彩来先生にご協力いただきました。ここに改めて感謝の意を表します。

2020年 後藤匡啓

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